About Us製造技術研究部門について
ものづくり技術は産業革命を経て、手作業から機械化、さらに自動化により生産性を高め、必要な「もの」を大量に供給することによって近代社会の発展を支えてきました。
今、21世紀の情報化社会における「ものづくり」においては、サイバーフィジカルシステム(Cyber PhysicalSystem:CPS)を活用し、社会のニーズを的確に捉え、オンデマンドに人々の要求機能に応える「もの」を創り出すことを求められています。
Research Topics研究部門の研究紹介
製造技術研究部門では、社会・人々が求める機能をオンデマンドで実現するための加工プロセスを中心に、設計から加工、評価までのプロセスチェーンの構成要素を研究しています。加工プロセスを科学的に理解し、デジタル技術を活用したデータ駆動型のスマートな課題解決手法を提示することで、創意工夫に富む差別化されたものづくり技術を皆さんに橋渡すことを目指しています。
Groups研究グループ
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Additive Processes and Systems Group積層加工システム研究グループ 次世代のフレキシブルなスマート製造の実現に向けて、金属積層造形(AdditiveManufacturing/付加製造/金属3Dプリンター)の研究開発を中心に進めています。また生産側と生産物の多様性に対応した次世代工場のコンセプトの検討や、製造した製品・パーツを可能な限り使用し続ける循環生産の要素である製品リマニュファクチャリング(Remanufacturing)の研究を進めています。要素技術開発として、下に示す金属積層造形の各種基本技術の開発に加えて、電解レーザー複合加工(DEEL)や3軸回転駆動を実現する球面モータの開発に取り組んでいます。
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Tribology Groupトライボロジー研究グループ トライボロジー研究グループは、摩擦の原理原則を追求しつつ、社会ニーズに応じた課題解決の取り組みなどを通して、省エネ・省資源と住みやすさの両立などサステナブル社会の実現に向けた研究開発を進めています。そのために、基礎研究のほか産学官連携研究、標準化研究等にも取り組んでいます。
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Advanced Functional Surface Group機能表面研究グループ 「表面微細構造形成」「表面コーティング」「シミュレーション・評価技術」を融合させ、「光」「濡れ性」「すべり性」「耐環境性」「遮熱性」などを制御することができる高機能表面の創製技術について研究を行っています。
様々な分野の知見をもつ研究者が一体となって取り組むことのできる体制を構築し、表面機能物理現象の解明や提案から、実際に加工・評価を行い、社会実装を通して橋渡しを行う一貫した活動に取り組んでいます。 -
Structural and Processing Reliability Group構造・加工信頼性研究グループ 構造・加工信頼性研究グループは、輸送機器、産業機器等の構造部材、加工部材の安全・信頼性を確保するための研究開発を行っています。「材料の力学的信頼性」、「構造診断技術・シミュレーションによる構造最適化」、「先進加工技術の信頼性向上」の3本の柱を軸に、変形・破壊・加工メカニズム解明、構造最適化、信頼性向上などを実験や理論から研究を進めるとともに、データベース化を図り、産業界への技術の橋渡しを行うことによって、産業競争力の強化への貢献を目指しています。
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Remanufacturing Research Groupリマニュファクチャリング研究グループ 当グループでは、部材・デバイスのライフサイクル全体のエネルギー消費量(省エネ化)、資源利用率(省資源化)の劇的な向上と性能・機能向上を両立させるため、1.新規コーティング技術による高機能部材の開発(製造エネルギーの低減と耐久性・機能向上)2.リペア・アップグレードによる再部材化、及び3. LCA(ライフサイクルアセスメント)評価、耐久性・信頼性評価とデジタルツインによる低環境負荷・循環ものづくりの構築、を目指します。